※ただし、あたしは大嫌い。






「……お前か。
コイツにしょっぼい嫌がらせしてんのは」





あたしの後ろから若宮が現れると、菅野くんは大きく目を見開き、口をパクパクさせて。






「っおい待て!!!」





逃げた。



すかさず若宮がその後を追う。







「ちょっ」





あたしも駆け出した。










菅野くんはどちらかというと大人しくて、いつも休み時間は本を読んでいるイメージの子。






運動だってそんなによくできたイメージはないのに―――






足、早っ!!!!





あっという間に見えなくなっていく菅野くんと若宮。






二人とも早すぎる…!!







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