※ただし、あたしは大嫌い。
「はーあ、早く放課後にならないかなー」
彩は頬杖をついてうっとりとした表情。
今日は放課後に彼氏と会う約束をしているらしい。
そして…
一通りのじゃがりこラッシュを終えた若宮が、
じーーーっとあたしをガン見してくる。
それはもう、
じーーーーーーっと。
「何か!?」
言いたいことがあるなら言えよ!!!
「チョコ」
若宮はボソッと、そう言って。
「くれるんだよな?」
嫌味なくらい整った顔に、悪戯な笑みを浮かべた。