※ただし、あたしは大嫌い。
「…だから、こう訳して繋げると…」
「なるほど!分かった!」
田中くんの説明は、驚くほど分かりやすく。
「田中くんありがとう!!
これで何とか次のテスト乗り切れそうだよ!!!」
もはや天使どころではない、神様だ。
ゴッド田中だ。
「いーえ、とんでもない」
爽やかに微笑むゴッド田中。
若宮に爪の垢を煎じて飲ませたい。
「本当にありがとう!!田中くん最高!!」
「はは。もしよかったらだけど、放課後も勉強教えようか?」
「え!?いいの!?!?」
「うん、もしよければだけど」
「田中くん…君って奴は……!!」
あまりの彼の好青年ぶりに感動して、田中くんの手を両手で握りブンブン振り回していると
「コイツの勉強は俺が見る」