※ただし、あたしは大嫌い。
「ねぇどこ行く…っわ!?」
あたしを引っ張ったまま前を歩く若宮が突然止まった、と思ったら
「ちょっ…!?」
空き教室に無理矢理押し入れられた。
そして乱暴に壁に押し付けられ、両手を若宮の手によってきつく縫い付けられる。
な…何!?この少女漫画によくある態勢は!?!?
「ちょ…若宮!ち、近いんですけど…!!」
「……さっき田中とメチャクチャ近くにいやがったくせに、何今更」
「は!?別に近くになんて…!」
「いただろ!!」
若宮の鋭い視線と声が、至近距離から飛んでくる。
怖!!
「な、何怒ってんの!?」
「…別に怒ってねーよ」
そう言う若宮は確実に怒っている。
眉間に皺寄りまくってるし!!!