大好き

side夏樹


部活が終わって唯花の所に言った

「唯花ー」

俺が名前を呼ぶと

「夏樹!」

ニコッと笑顔で俺の名前を呼ぶ

「一緒に帰ろーぜ」

「うん」

唯花が泣いた日以来、俺はずっと唯花の側にいる

俺は側にいてやることしかできないから

「ありがと」

突然唯花が言ったから

「なにいってんだよ?」

とびっくりしてしまった

「励ましてくれてるんでしょ?」

クスッと唯花が笑う

「あぁ、まあな」

正直になれないのが俺の欠点

「あんまり、気にすんなよ」

心配になったから言ってみた

「わかってるよ」

と唯花は言うけど

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