時計の針の行方
「あれ?おかしいかな?
甘い物好きなんだからしょーがないじゃん」
「そうじゃなくて、甘い物ばっかりじゃ栄養が偏るだろ。
工藤さんみたいに、バランスの良い食生活をしろってことだ」
半分呆れながらハヤトは言った。
一方、上江田の方は楽しそうに工藤と喋っている。
初々しいねえ…
いかにも、若者らしくない考えだな、と自覚しながらハヤトはカレーライスを食べ終えた。
「ハヤトってなんだかんだ言って、私のこと心配してくれてるんだね」
ニコニコとクリームパンを食べながら言う美空。
まだ、クリームパンを半分も食べ終わってなかった。