時計の針の行方


「なんで、いきなり、そんなこと知りたがるんだよ…
いないけど、それがどうした?」

美空はハヤトの言葉を聞いて、純粋無垢な笑顔でハヤトの方を見ながら「えへ~」と笑った。


「……えへ~、じゃねーよ。お前はどうなんだよ」


「女の子にそういうこと質問するのは、失礼なんだぞ!」


……
男なら構わないのかよ…


ハヤトは純粋に感じていた。

女心というものは分からん、と。


「まぁ、ケド、ハヤトは奥手っぽいからね~
女の子から積極的にアプローチしないとダメなのかな?」

ハヤトは溜め息をつきながら答える。

「知るか、そんなもん」
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