時計の針の行方
美空が両手を机につけながら頭を下げ、内海に頼みこむ。
内海もこうなったら断るわけにもいかないのだろう。

「わーったよ。じゃあ、さっさと帰るぞ」
先ほどから手に持っていた鞄を肩にかけ、さっさと歩きだした。
その態度を見て、美空はちょっとムカついたが、黙って付いて行くことにした。
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