時計の針の行方

けど、母さんと美空があんなに、仲が良いなんてな…

ハヤトは、階段を上っていた。
最初、美空が自己紹介で、「嫌いなものは、はっきりしない人」と言っていたので、母親とは合わないと思っていた。

まあ、母さんは、はっきりしないのではなく、おっとりしてるだけだからな。
一応、はっきりはしてるし…

性格が全く正反対な二人が、あそこまで仲良くできるとは予想していなかった。
まあ、良い意味で“予想を裏切る結果”になったことをハヤトは満足していた。

ハヤトは階段を上り終え、部屋のドアを開けて、すぐさまベットに横たわった。
< 54 / 159 >

この作品をシェア

pagetop