時計の針の行方
二人は、歩き学校へ着いた。
いつもと変わらぬ、威厳のある校舎。
様々な人が登校して、下駄箱は人で賑わっていた。
二人は、下駄箱から上履きを取り出し、履く。
そして、足早に二年B組の教室へと向かった。
階段を上ってる最中に、美空が話しかけてきた。
「ねえ、ハヤト。 今日のお昼ご飯一緒に食べない?」
美空は、鞄を両手で持ちながら訊く。
「食堂でいいならな」
すぐさま返事をするハヤト。
OKの返事を貰ったとたん、満面の笑みを見せて「ありがとう」とお礼を言った。
………
可愛いところもあるもんだな。
二人は、階段を上り終わり、廊下を歩き、教室へと向かった。
二年B組のドアを開け、二人で教室に入る。
美空が、「また後でね」と言うとすぐさま自分の席へと向かった。
そういえば、席が離れてるんだっけ…
ハヤトは、自分の席に座り鞄を置いた。
「よう、内海。 朝から一緒に登校とは、見せつけてくれるじゃないか」
上江田が、ニタニタと笑いなが話しかけてきた。
「おい、なんの冗談だよ」
ハヤトは、後ろを振り向き上江田の方を見る。
今日も、角刈りがバッチシ決まっていた。