時計の針の行方
「じゃあ、美空。今から自己紹介頼む。」

細川がそう言ったあと、美空は担任のほうに軽く首を傾け、自己紹介を始めた。

「広陵高校から来ました。得意なスポーツは短距離走で、苦手なものは、はっきりしない人です。これから短い間ですが、よろしくお願いします。」

おぉ…随分気の強そうなことで…

内海から見た第一印象は、〝気の強くて美人のしっかり者〟だった。

まぁ、俺と相性が合うことはないだろうな…
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