虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~
「さすが一君、やっぱり強いね」
「藤堂さん、もし負けた場合どうなるんですか?」
ずっと疑問に思っていたことを聞く。
負けたら追い出されるのか・・・?何故だか分からなかったけどそれだけは嫌だった。
「追い出されることはないと思うよ。今は隊士足りてないから」
その返答に、少なからずホッとした。
良かった・・・追い出されたら行くあてもない。
未来から来たんだから当然なのだが。
「一本!斉藤の勝利!」
藤堂さんと話している間にも、試合は進んでいたようで、勝負がついたようだった。
一条は首に竹刀を当てられていた・・・つまり、一条の負け。