虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~
「え・・・なんでここにいんの?」
わたしの頭の中、絶賛パニクリ中です。
何故かというと、朝いつも通り登校してくると昇降口に居たのだ。
・・・昨日のあいつが。
清々しい朝が台無し・・・と思ったのは、心の中だけ。
できるだけ関わりたくないので、顔を伏せて通り過ようとした。
バチッ
・・・最悪なことに、なぜかあいつと目が合った。
しかし、何も言ってこない。
――――今日はついてる!
・・・そう思っていたわたしは、バカだった。