虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~
わたしも負けじと抵抗するのだが・・・男と女では力の差がありすぎる。
殴るのはマズイしな・・・
手が出そうになるのを堪えて、助けを求めようとする。
いつもは近くに一条がいるのだが・・・居ない。
こういう時に限って居ないっ!
「今日は一番隊が巡察に行ってるから、一条は居ないよ」
わたしの心を読んだように言ってくる藤堂さんに殺意が沸く。
「離してください。俺はここでのんびりするんです」
「大丈夫、あっちでもゆっくりできるから!」
あぁ言えばこう言う。
キリがない・・・