虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


こういう時は・・・


「はい、わかりました」


すっと、抵抗していた腕から力を抜いた。


いさぎよく諦める。


そう。人間、諦めが肝心なのだ。



「よし、じゃあ準備できたら出てこいよ!」



と、藤堂さんは楽しそうにどこかへ走っていってしまった。


それを見届けて、はぁーっと溜め息をつく。


なんか・・・どっと疲れがでてきた。
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