虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~
「皆、熱中症で倒れんなよ。気分悪くなったら直ぐ言うこと!いいな?」
「はいっ!」
いつでも隊士への気遣いを忘れない藤堂さん。
昔からの隊士達によるとこれは毎回恒例のことで・・・
どんだけ優しいんだこの人は。
出発してから、わたしはこれからの新撰組・・・いや壬生浪士組のことを思い出していた。
意外とドロドロしているこの時代。
確か、壬生浪士組も内部抗争が激しかったはず。