虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


無理するなって言ったのに。


走って行ってしまった睦月を追いかけながら、怒りが沸いてくる。



「平助は睦月のこと、超が付くほど気に入ってますもんね~」



巡察であったことを話すと、総司が笑いながら言ってきた。


確かに・・・睦月のことは弟みたいにかわいがっている。



薄暗くなってきた部屋に、小さく蝋燭を灯した。

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