虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~
人のこと何だと思ってるんだ。
このまま行くと戦とかで命を落とす前に、暑さと疲労とストレスで死ぬな・・・
「はぁ――――」
小さく、わたしは溜息をついた。
疲れているところを呼び出されたのもそうだが、この蒸し暑さにもかなり参っている。
そんなわたしの様子に藤堂さんは苦笑を浮かべた。
「お前、暑くても相変わらず表情崩さないんだな」
「そうですか?」
表情には出さなくてもかなりきつい。
わたしは元々汗をかかないから、体温調節が上手くいかなくて体内に熱が篭るのだ。