虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~
「お前な・・・まぁいい。二人には大坂に行ってもらう」
呆れたようにやれやれ、と首を振る土方。
発せられた言葉に、一瞬フリーズする。
「「・・・はぁっ!?」」
いきなり大坂とか・・・馬鹿なのか?こいつは・・・
「なぁ、トシ。睦月君はちょっと・・・」
小さな声で土方に話しかける近藤さん。
身体が、僅かに強張ったのを感じた。
・・・なんで?
やっぱり信用されてなかったのか・・・?
悔しさと悲しさ、寂しさに唇を噛み締める。