虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~
近藤さんは腕を組んで、唸っている。
悩んでいるのだろうか?
しばらくすると近藤さんは顔を上げた。
わたしと藤堂さんは、期待を込めた目で近藤さんを見る。
「よし、睦月君も大坂へ行ってもらおう」
近藤さんはにっこりしてそう言った。
横で土方は何も言ってこないが、はぁーっと大きな溜息をついている。
「ありがとうございます!よし睦月準備しに行くぞ!!」
わたしよりも嬉しそうにしている藤堂さん。