虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~
*玖於side
「やあああぁ!」
パーッンっ
竹刀の音が道場に響き渡った。
「一本、一条の勝利!」
俺は小学校に入る前からやっている剣道が得意だ。
だから、高校でも迷わず剣道部を選んだ。
休憩が入り、タオルで顔の汗を拭っていると、同じく剣道部の拓哉が話しかけてきた。
「今、友達から聞いたんやけど、屋上なんか修羅場ってるみたいやで?
しかも、おまえ狙いの奴ともめてるらしいわ」
モテモテやなーなんて、のんきに言ってるけどそうゆうのかなり迷惑だ。