虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


そのころ、わたしはまだ女に詰め寄られていた。


・・・めんどくさい。


なんで好きでもない、むしろ嫌いな相手。


そんな奴なのに、なぜこんなに言われないといけないのだろうか。



「はぁ、もう帰っていいですか」



いい加減鬱陶しいので言ってみた。



「は!?何言ってんのっ?なめてんじゃないわよ!!」



ドンッ



女がついにキレて、おもいっきり突き飛ばした。



「――――!!」


屋上の手摺にもたれていたのだが、老朽化なのか運悪く・・・



バキッ!・・・手摺が折れた。





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