虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


恨みをこめて前のおばあさんに付いて行く一条を睨み付ける。



「そんなに睨むなって~」



と、わたしの怨念が通じたのか呑気な声で言ってくる。


・・・他人事だと思って。


「ここです。少し待っていてくださいね」



着いたのか、前から声がかかった。



しばらくして、何か手に持ったおばあさんが家から出てきた。


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