虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~
「何で・・・」
『芹沢さん、やっぱりいないほうが良かったんだな』
あの隊士が言っていた言葉が甦る。
「人が生きていたことを、無駄だと言った人なんですよ。あいつは」
「は・・・?」
芹沢さんの、あの生き方を・・・否定するのは許せなかった。
あの人達がいなかったら、この人達は、今ここにいない。
「あの人のおかげで、あなた達はやってこられたのでないんですか」
――――あの人がいたから・・・“新撰組”って名前がもらえたのでしょう?