虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


「さすが、藤堂組長!!」


藤堂さんの後ろの隊士が、声を上げた。


後ろに、長州の奴等がいるのに・・・



「静かにしろ」



藤堂さんが、小声で注意する。


後ろからの足音が大きくなったかと思えば、わたし達は囲まれていた。


今日は、厄日なのだろうか・・・?



「お前ら、壬生浪だろう?」



ニヤニヤと、笑う武士達。


完全に挑発する笑い方だ。

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