虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~
相手は、刀を抜いているため、わたし達も抜刀する。
でも・・・雪道での戦いに慣れていないわたしは斬りかかってきた相手に、出遅れてしまった。
「お前・・・弱いな」
なんとか、刀を受け止めたわたしに、長州の武士が言った。
弱い・・・?
「本当にそう思う?」
バッと相手から離れ、斬りかかる。
「わぁぁぁぁあああっっ」
――――あっさり斬られていった。
自分が強いとは思わないが、弱かったら既に死んでいるだろう。