虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~
*藤堂side*
睦月に無理やり、押し込められた部屋。
苛立っているであろう表情で、布団を敷いている睦月は・・・
――――正直、怖かった。
『寝ていろ』
と、目で言われたような気がして、布団に潜り込んでいる今。
表情は無かったのに、目が獲物を狙うように爛々と輝いていた、睦月。
たぶん・・・左之としんぱつぁんを狙っていたのだろう。
二人は今、どうなっているのだろう・・・?
睦月のことだ。
殺りかねない。