虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


「おい、こいつ酔わせたら面倒そうなんだが・・・」



佐之助・・・いつもいつも、面倒起こしやがって・・・



「何してんですか、土方」



いつ起きたのだろう、俺を見上げている睦月の目は、少し潤んでいて・・・


男なのに、顔が赤くなりそうだった。



「お前・・・酔ってるよな・・・?」



いつもと変わらない声に、本当に疑ってしまう。



「俺が? 酔ってませんよ~」

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