虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~
わなわなと震えている睦月。
いったい、どうしたのだろう?
だから、酔っぱらいは嫌なんだよ・・・
「今、酔っ払いは嫌だって思いましたよね!?」
キッと俺を睨みつけてくる。
その姿は、平助に負けず劣らずの可愛さだった。
今のこいつには、何を言っても無駄だろう。
「そういうお前は、どう思ってるんだ?」
「・・・へ?」
――――お前は、今もまだ俺たちのことが信用できないのか?