虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


「いえ、いきなりすみませんでした。あなたの面影がわたしの死んだ息子に似ていたもので・・・」



だからか


「ってことは、この着物は息子さんのなんじゃ・・・」



そんな大事なものを貰うわけにはいかない。




「いえ、あなたに着てほしいの」


「ありがとうございます」



わたしはありがたく貰うことにした。



「いえ、お礼を言うのはわたしのほうです。ありがとう」




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