虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~
「一条、俺あの部屋に行ってくる」
わたしの言葉に、飲んでいたお茶を勢いよく吹き出す一条。
・・・元気なやつだ。
「えっ、ちょっ! あそこには近付くなって言われてたんじゃ・・・」
「これ以上、こんな大声聞いてられるか」
すたすたと、土方のいる拷問部屋へと向かう。
近づくにつれて悲鳴も大きくなり、血の臭いも濃くなっていく。
見えてきた拷問部屋は、どことなく、まがまがしいものが感じられる気がした。