虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~
屋敷を出ると、門の横にもたれている一条がいた。
・・・こいつの存在忘れてた(笑)
「お待たせ」
その声にこっちを振り返り、びっくりした顔になる一条。
「・・・なんで男装?」
ごもっともな質問です。
「おばあさんがくれた。この時代じゃこの格好のほうが楽だし良いかなって思って」
「そうなの?まぁ、似合ってんな、その格好も。んじゃ行くか」
「分かった」
わたしはおばあさんにもう一度お礼をいい、屋敷を後にした。