虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~
「睦月、お前どうやって吐かせたんだ・・・?」
恐る恐る聞いてきた土方。
「秘密です。 俺、幹部の人達呼んできますね」
怒られるのは面倒なので、逃げるような形で部屋から出る。
幹部の人達は、今日一斉に稽古をするそう。
そこで、わたしは道場へ向かう。
稽古といえば、道場で声を出しているはずなのに、今日はやけに静かだった。
不思議に思ったわたしは、道場の扉を開ける。
「はぁ――――・・・」