虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


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わたしが部屋に戻ると、藤堂さんは既に準備を終わらせていた。



「あ、睦月。 近藤さん、何かあったの?」


「いえ、無茶だけはするな。と、言われただけです」



藤堂さんの表情は、今夜戦いがあるとは思えないほど、穏やかだった。



「そっか。 睦月も早く準備しろよ」



どこへ行くのか分からないが、藤堂さんは部屋を出て行った。


その姿を見送り、わたしは急いで服を着替える。



さすがに、藤堂さんの目の前で着替えるのは、色々とまずい。


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