虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


高速で着替えたわたしは、一条の部屋へと向かった。


それは、この事件の本命の場所は池田屋だってことを伝えるためだ。



「・・・一条、入るよ」


「ん、睦月?」



部屋には、一条だけしかいなくて、沖田さんはいなかった。


まあ・・・そちらの方が都合がいいのだが。



「一条、今夜の事件は知ってるよな?」


「うん・・・それぐらい、俺でも知ってるよ」



わたしは、池田屋事件の詳細を話した。


誰がそこにいたのか、誰が怪我をするのか――――


< 409 / 858 >

この作品をシェア

pagetop