虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


なんとか受け止めるけど・・・腕にも限界が来た。



「これで・・・終わりだなっ」



もう、刀を受け止める力が残っていない・・・


後ろに下がると、さっきまで後ろにいた沖田さんの姿がない。



「・・・油断大敵ですよ。殺すのなら、最後までしっかりやらないと」


「え・・・」



目の前の敵の後ろに、不敵な笑みを浮かべて立っている、人影。


それは、沖田さんだった。



「・・・玖於さん」



首に刀を当てて、俺に視線を投げかける。


< 424 / 858 >

この作品をシェア

pagetop