虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~
「はぁ――――・・・
そうか・・・お前をどうするかは、また後で話す。まず、平助の所へ行ってやれ」
「ありがとうございます・・・!!」
わたしがどうなるのかは分からない。
土方達はわたしを、今処罰することもできた。
追い出すこともできた。
なのに――――それをしなかった。
わたしは傷に響かないよう、そっと部屋を出た。
そして真っ直ぐに土方の部屋へと急ぐ。
・・・皆、今までごめんなさい。
そして――――ありがとう。