虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~
「明里?やあ、おはようだね」
「なっ・・・」
今から、ちょっと出かけてくるよ。
そんな感じの、山南さん。
「なんで、そんな笑ってられるん!? うちに会えんでもえぇの・・・?」
泣き崩れる明里さんに、そっと山南さんは笑いかける。
その笑顔は、どこか晴れ晴れとしていた。
「だって私が笑うと嬉しいって、明里が言ったじゃないですか。
だから、私は最後まで笑うって決めてるんです」