虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~
そんな、明里さんを見ていられなくなり、視線を逸らす。
「――――!?」
わたしの視線の先には・・・泣いている土方がいた。
ツゥーっと、透明な水が伝っている。
そんなわたしに気付いた土方は、慌てて目を擦った。
これ程にも・・・山南さんは愛されていたんだね・・・
「なんで、うちは死ねへんの!?」
「あなたには、まだやる事があるからです」
わたしは、そっと明里さんを抱きしめた。