虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


「あなたには、まだ生きる必要があるからです。


山南さんに想われて、嬉しかったのでしょう?


笑顔が好きだって、言われてたでしょう?


なら、どうして笑わないんですか?


どうして、好きな人の最後の願いを聞いてあげないんですか・・・?」




ただ、笑ってほしかった。


泣き顔は見たくなかった。


お梅さんみたいに――――死んでほしくなかった。


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