虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


人は、死んだら星になるって言うけど、山南さんは雲にでもなっていそう。


あの人は、自由を求めていたように見えたから。



だから、星よりも雲だと思った。


浅葱色の空に浮かぶあの雲の中で・・・


山南さんは、泳いでいるのだろうか?



わたしには見つけられないけど――――



「明里さんなら・・・見つけられるよね?」

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