虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


「えっ!?」



そりゃ、驚くのも無理はない。


わたしだって、明里さんがいたのには驚いたから。



「何の話してたの?」


「山南さんのことです」



“山南さん”と聞いて、平助君はさっと視線を泳がせる。


切腹した山南さん。


それは、未だに隊士達は引きずっていた。


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