虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~
校舎の外に出ると、既に日が落ちていた。
幸いな事に、校門はまだ閉まっていなかった。
この校門が閉まっていたら、遠回りしないといけない。
・・・・・・そんなの、あまりにも面倒過ぎる!!
やれやれ、と溜息をつきながら、急ぎ足で学校を後にした。
帰り道はいつも一人。
学校の頃は友達と帰っていたんだけどね。
だから早く帰らないと・・・・・・暗いの無理だから、わたし。
早足でやっと覚えた通学路を歩く。
怖いから周りを見ないように下を向いて歩いていた。
それがいけなかった。