虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


校舎の外に出ると、既に日が落ちていた。


幸いな事に、校門はまだ閉まっていなかった。


この校門が閉まっていたら、遠回りしないといけない。


・・・・・・そんなの、あまりにも面倒過ぎる!!


やれやれ、と溜息をつきながら、急ぎ足で学校を後にした。


帰り道はいつも一人。


学校の頃は友達と帰っていたんだけどね。


だから早く帰らないと・・・・・・暗いの無理だから、わたし。


早足でやっと覚えた通学路を歩く。


怖いから周りを見ないように下を向いて歩いていた。


それがいけなかった。



< 6 / 858 >

この作品をシェア

pagetop