虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


「ありがとうございました!!」



そう言い、広間を飛び出していった。


まるで、嵐のような子だ。


俺が、ここに来た時もあれ位の歳だったな・・・


俺は、あんな風に思える兄弟がいなかった。



・・・睦月と違って家族はいたけど。


でも、冷たい冷たい家族だった。


だから、俺はここに来てよかったと思う。


温かい居場所が出来たから。


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