虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


「だから――――離れてても、大好きだから。


ずっと、ずっと・・・想い続けてるよ?」



目頭が熱くなって、頬に涙が伝った気がするけど・・・


わたしは笑うことを止めなかった。


だから、平助君・・・


そんな寂しそうな顔、しないで・・・?



「鈴・・・ごめん、ごめんな・・・」



そう言い、平助君はわたしを、いつものように抱きしめた。


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