虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


『やっぱ睦月組長・・・何かあったんじゃね?』


『でも、変に首突っ込まないほうが・・・』


「いいと思うよ」



にっこりと、怖いぐらいに微笑んだ。


たぶん・・・目だけは笑っていない。



「「ヒィッ!!」」



ダッと、道場を出て行く後姿を見送る。


その、後姿に・・・


なぜか、平助君のあの背中が重なった。


ツゥッと、頬を涙が伝う。


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