虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~
「全員、集まったな」
土方の声に、正気に返る。
どれ位時間が経っていたのか、もう全員が集まっていた。
皆、この場に斎藤さんがいることに驚いているみたいだった。
「今日は、御陵衛士に間者として潜り込ませておいた、斎藤から報告がある」
土方は斎藤さんに、目で合図を送る。
その時、斎藤さんの口から飛び出たのは・・・
わたしに、もう時間がない、と告げているようだった。