虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~
「そうだな」
「裏切り者には死を、って言うしな!!」
皆が乗り気になっていく頃・・・
今まで、一言も口を開かなかった近藤さんが、口を開いた。
「その次の日に、後の伊東以外の奴等をおびき寄せる。
その時に、残りの者達の暗殺だ。
だけど・・・平助だけは、生かしておきたいものだな」
近藤さんは、平助君を慕っていたし、尊敬もしていた。
武道にも、文学にも長けている、平助君を。
・・・生かしておくんじゃない、生きてもらうんだ。