虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~
中では・・・いつの間に来ていたのか、永倉さんと原田さんが座っていた。
先に来ていたのだろうか?
でも、二人は酒を一口も飲んでいない。
やっぱり、後のことを考えてのことなのだろう。
だって、二人共・・・顔では笑ってても、目が笑っていない。
「では、ごゆっくり」
その声に、こちらに顔を向ける二人。
平助君の存在に気がついた二人は、驚いたように目を見開き、こちらに駆け寄ってきた。