虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~
「土方さーんはいりますよ~」
いつもなら、こんな総司に怒鳴っているところだが・・・
今、そんなことに構ってはいられない。
『どうぞ、お好きに』
斬ると脅した俺に平然と投げつけた言葉。
・・・気になる。なぜあんなことをいったのか。
なぜあんな瞳をしているのか。
「睦月君のことですか? あの子変わってますよね~」
なんてのんきに言っている総司の顔も、口調とは裏腹に真剣そのものだ。